人気ブログランキング | 話題のタグを見る

大王、復活!

ご本人は人一倍サービス精神旺盛な方なので、そんなことなど周りには微塵にも感じさせないけれど、たぶん影ながらとってもとっても努力されたのだろうなぁと思うのです。
そして今回の公演、とても緊張されていたのではないかなーと思うのです。

客席後方から颯爽と現れた我らがおひげ様。
舞台へ向かう途中、通路側に座っていた私とチラリと目があった。
通り過ぎる瞬間、すっと手を差し出してきたので思わず握り返したのだけれど。
そのおててがとても冷たかったのです。

☆”∵゜*.。.∴*'゜・:。☆"∵゜*.。.∴*'゜・

後藤ひろひとさんの5年ぶりの最新作『だーてぃーびー』を観に行きました。
5年のブランクなど感じさせない緻密な作り。
大王が描き出す世界は愉快でちょっぴりシニカルで、でもやっぱりヘンテコで心地がよくて大好きです。
なによりすごく面白い!
今回、私は2回観に行ったのだけれど、どちらの回も観客としてたくさん楽しませてもらいました。


大王、復活!_e0077055_19261959.jpg



印象的だったのは楠見薫さん、川下大洋さん、久保田浩さん。
コメンテーターとして3人が横並びになるととてもゴージャス✨
大王の作品を知り尽くしておられるだけあって、素敵な濃いキャラを絶対の安定感で演じる姿はさすがです。
特に楠見さんのお芝居がとてもキュートで、登場されるたび釘付けでした♡
そして主演のメッセンジャー黒田さんは、お芝居とも素ともつかない絶妙さ。
その佇まいがなんだかとてもカッコよかった😳

でもね。
なにより、大王がこんなに楽しそうに観客と向き合って新作を披露してくれたことが嬉しかったなぁ。

終演後、作品を楽しんだたくさんのお客さんが、大王の思いに応えるように、カーテンコールで何度も何度も拍手を送る様子を見て、「後藤ひろひと」の完全復活を確信しました。
そしてその様子に、最後はなんだか泣けてきちゃった💦

長い産休は大王にとって必要な期間だったし、こちらも待たされたなんて思いません。
いつだって大王が「書きたい」「面白い」と思える作品がやっぱり最高です!
だからこの先もいっぱいいっぱい自由にひろいで、面白い作品をどんどん生み出して欲しいです!

大王、おかえりなさい!😊✨

大王、復活!_e0077055_19262067.jpg







# by atlassnowsahara | 2016-08-23 19:17 | □ステージ□

Happy New Year 2016

母が「吹き矢」を習い始めました。
頼んでもいないのに、毎日お家の廊下でその腕前を披露されて迷惑です。
吹き矢はお弓神事じゃないんだよ…!
そんな“家にいるのも命がけ”な2016年。
あけましておめでとうございます。

2016年はも少しのんびりとしたペースで進んでいけたら嬉しいなぁ。
気持ちの上ではしなやかに、伸びやかに(*'v'*)

今年もどうぞよろしくお願いします♡

Happy New Year 2016_e0077055_01181237.jpg


# by atlassnowsahara | 2016-01-05 01:14 | □日々の出来事□

初心にかえる

本公演までいよいよ一週間。
建て込み&通し稽古×2チーム&いったんバラシ
と、タイトなスケジュールの中、出演者一同駆け足で進んでいます。


そんな中、自分の本番が始まる前に、どうしても観ておきたい舞台がありました。
後藤ひろひとさん(以下、大王)の『ダブリンの鐘つきカビ人間』。
何回観ても何年経っても凄く素敵で大好きなお話です。
そして私が芝居を始めたばかりの頃に出会い、大きな影響を受けた作品です。
以来ずーっと、大王に恋しています。



あまりにも思い入れの強い作品なので、
再々演なんて、もはや私の方が緊張する…!と、
公演の一ヶ月前から泣きそうになりました。
公演が始まってパルコ劇場へ行く道中も、何度も泣きそうになりました。
実際には何度も泣きました。←アヤシイ人。
ちょうど色々なことが重なっていたこともあり
ちょっぴりカラ元気な部分を自覚していたので、
感情を揺さぶるために、
きっと何度も観ておいた方がいいのだろうなぁ、と。
自分の公演間近にして、怒涛の「週一で見る計画」を決行!
我ながらこゆ時の判断力と実行力は凄まじいと思います。
(まさに『ツキアイゲノム』のジェネラル要素)


初演も再演も見てきた私としては
今回の再々演も楽しめるのかとっても不安だったのだけれど。
そんな心配はなんのその。



初めて見たときと同じように、声を出して笑いました。

初めて見たときと同じように、ずっと涙を流しながら観ていました。



13年前、一大決心をして飛び込んだお芝居の世界。
演劇経験が浅い私にとっては、たくさんの経験を積むことが課題でした。
そんな無我夢中の中で出会った「カビ人間」。
この作品がなければ私は今ここにいなかったかもしれません。

やっていく中で、2度と経験したくないこともたくさんあって、
演じることができなくなった時期もありました。
でもね。
そんな時、いつもこの「カビ人間」を初めて見た時のことを思い返します。
その時感じたことすべてが、役者としての私の原点です。
大王からは直接お芝居のことなんて教わったことはないけれど
この方の言葉やモノづくりへの姿勢を模範にして取り組むことによって
私の役者としての経験と自信は少しずつ確かなものになっていきました。


本当に本当にありがとう。


自分にとっては気持ちをリセットする上で
とても大切なことだったので
結果として、この時期にこの作品を再び見ることができたのは
本当にありがたい出来事でした。
同時に、自分が何をしたくてどこに向かおうとしていたのかを再認識する
大きな機会になりました。

うん、やっぱり私、大王が大好き。
いつも私の心を強く揺さぶる大王。
会うたびに涙が溢れ出てしまうくらい大きな存在です。
多分これからも、何度もこの人に恋しちゃいます。
そして見終えた後は、素直に、一女優として、
いつか私も大王の世界に入って演じてみたいなぁ、とも思っています。
そのためには、今ある目の前の事を誠実に取り組んでゆかなくては!



そゆわけで、湘南テアトロ☆デラルテの最新作。
『peg10』をどうぞよろしくお願いします☆

2015年 11月2日(月) ~ 11月8日(日)
湘南テアトロ☆デラルテ MainStage Vol.19
peg-10 ペグテン! ~それでも人生は続いていく~
前売1000円 / 当日1200円


☆”∵゜*.。.∴*'゜・:。☆"∵゜*.。.∴*'゜・

…それにしても。
大王の、舞台に立ったら確実に笑いを取っていくあの力はなんなんだろう。
永遠に解き明かせない魅力的な謎ですね!
↑結局ノロケ話…!( ̄∀ ̄)


初心にかえる_e0077055_23461186.jpg





# by atlassnowsahara | 2015-10-26 21:46 | □ステージ□

UNION WORKS

初めて購入したレペットのBBはピンク色。
数年前に初めて訪れたパリで、ようやく巡り会えたお気に入りの一足。
購入して以来、ずーっと履き続けていたのですが
今年、ついに壊れてしまいました。
長い間酷使していた為、かかとのすり減りだけではなく、
つま先も破けていました。
は、恥ずかすぃ…。
一つ一つが手作りなので、
本国フランス以外でのお直しはまず無理だろうとあきらめてたとこ、
とある修理屋さんから頼もしい回答が。

「これは直せませんねぇ。うちでしか」

ややっ!聞いた事あるようなフレーズだぞっ。
ホント、あなたを信じて、うちの子を預けてもイイのね?

銀座のメイン通りから外れて裏路地へ。
「UNION WORKS」は外国のお店みたいな佇まいです。
雰囲気からして、まるで映画「キングスマン」に出てきたスーツ屋さんのよう。
そんなキングスマンな修理屋さんにお願いしてから数週間、
お直しに出したピンクBBは、新品と見違えるほどに生まれ変わりました。

UNION WORKS_e0077055_07300604.jpg


UNION WORKS_e0077055_07300692.jpg


つま先のほつれも直してくれました。
レペットの靴は繊細な作りなので、
本当はこんな風に補強してはいけないらしいのだけれど、
長く丈夫に使うためには仕方の無い事なのだそう。
それでも元の良さを損なわせる事無く、
とっても丁寧にお直しをしてくれた事が見て取れます。
その職人魂に心うたれて、
これからもずっと大事に履き続けていこうと心に誓う。

…でもね。

にっこり微笑む店員さんが、もうキングスマンにしか見えなくて、
修理してもらったBBのつま先から毒針ナイフが飛び出やしないかと
内心ドキドキが止まりません。
もしくは同時期に修理に出したUGGの方に何かしかけが…!?
なんにせよ、この秋冬の足下は安泰です。

ありがとうキングスマン。
そして、ありがとうUNION WORKSさん!!

UNION WORKS_e0077055_07293295.jpg


# by atlassnowsahara | 2015-10-22 21:49 | □Item□

行方不明の時間

スカイダイビングした事を家族に話さないという人の話を聞き、
それはきっと
「行為そのものがその人の日常と同レベルであり、
意識を共有する必要のないものであるから」
と判断したのだけれど、もしかしたらちょっと、違うかも。

その人にとって一等スペシャルでプライベートな行為だからこそ
自分だけのものとして秘密にしておきたいって気持ちも
あるかもしれない。

他人の目に触れても良いものほど実は虚構で、
その人にとってはパブリックな事だったりして。


茨木のり子さんの詩ではないけれど、
行方不明な時間を最近意図して作り上げている今日この頃。
プライベートとわかってはいるけれど、
でもやっぱり幸せすぎる時は誰かに嬉しい気持ちを話したくなるなるものです。

ふぅ。
乙女心の浅はかさ。

私もまだまだねぇ。

行方不明の時間_e0077055_025849.jpg
# by atlassnowsahara | 2015-09-12 06:29 | □色のないセカイ □